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給与少なめでも大丈夫!2024年からのNISA入門

この記事は約6分で読めます。

「資産運用に興味はあるけど、何をどう始めたらいいか分からない…」
「お金を増やしたいけど、投資ってリスクが心配…」

そんなあなたにおすすめしたいのが、NISAを利用した投資です。
お試し感覚で100円から始められて、税制上のメリットも受けられます。
この記事では、NISA制度の概要をサクッと解説します。

とりあえず結論
  • NISAは、投資の利益に税金がかからない制度のこと
  • 複利効果によって、少額の積み立てでも大きな利益を狙える
  • そのためには、できるだけ長く運用することが有効
  • デメリットも把握しておくことが大事
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NISAって何?

NISA(少額投資非課税制度)は、投資によって得た利益にかかる税金を支払わなくてもいい、という制度です。主に株式や投資信託に投資でき、その収益は非課税となります。
(以降この記事では簡単のため、各種手数料を除いて計算しています)

例えば1万円の利益が出た場合、本来ならここから20.315%である2031円が税金として差し引かれ、最終的な手取りは7968円となってしまいます。
NISAではまるまる1万円を手取りとすることができるのです。

具体的に計算してみる

例えば、1万円をNISA口座で投資信託の購入に充てて1年間放置した場合、その商品の年間平均リターンが2%だったとすると、1年後の投資総額は1万円、収益は200円となります。

つまり、1万円を1年間放置しただけで1万200円になったということです。ただ貯金していただけの場合よりも、200円だけお得だったといえます。

通常の口座だったらどうなる?

もしこれをNISAではない通常の課税口座で投資をした場合、この200円に課税されるため、手取り利益は159円となってしまいます。

そう、投資自体は通常の課税口座でもできます。
NISAの最大のキモは、利益に課税されないということです。
利益が大きくなるほど、そのメリットをたっぷりと受けられます。

なお投資用口座の種別については、以下の記事にまとめています。

ポイントは「複利効果」

複利効果とは、投資のリターン(利益)が再投資され、その結果として得られるリターンがさらに増加する効果を指します。
この効果を最大限に享受するためには、早期からの投資とその継続がカギとなります。

複利を計算してみる

先ほどの例でシミュレーションしてみましょう。
ある年の1月に10万円をNISA口座で投資信託に拠出し、何年間も放置し続けます。その商品の年間平均リターンが2%固定だったとします。

1年後には投資総額10万円に対して利益は2000円、総額10万2000円がある状態です。

2年目には総額10万2000円での運用スタートとなるので、そこへ2%の利益が乗った状態で迎えた2年目終了時には、総額10万4040円となっています。

3年目はその10万4040円で運用スタートとなり…と続けていくと、5年後には11万408円、10年後には12万1899円となります。

10万円をただ貯金しているだけでは10年後も10万円ですが、投資に回したことで約12万円になった、といえます。
そしてこの利益分の2万円は、通常の課口座なら課税されて15937円しか手元に入ってきませんが、NISA口座ならまるまる2万円ゲットできる、ということです。

貯金の代わりだと考えれば、100万円を投資に回すことも非現実的ではないでしょう。
その場合の上記シミュレーションでは、10年後の利益はなんと約20万円!これって結構おトクだと思いませんか?

もちろん市場の動向や資産売却のタイミングによって収益は変動しますが、貯金のみに頼るよりも、投資を通じての資産運用は一考の価値があるでしょう。

デメリットも知っておこう

何かを調べる際には、当然デメリットも知っておくべきだと思います。
詳しくは新NISAのデメリット6つ:知っておきたい対策とはで紹介しています。

NISA口座はひとつしか稼働できない

同時に2つ以上の証券会社でNISA口座を持つことはできません。
たくさんNISA口座を開設して同時に運用し、上述したメリットをフルに活用しよう!と思っても、それはできない仕組みなのです。

損益通算ができない

損益通算とは、1年間での複数口座の利益と損失を合算し、最終的に支払う税金を減らすことができる仕組みです。
株式の運用は「譲渡所得」に該当し、通常の課税口座では損益通算ができます。

例えばA口座で100万円の利益を確定し、B口座で70万円の損失を確定したとします。
損益通算すると利益は30万円と判定され、その年は30万円に対する税金を払うだけで済みます。

ところがNISA口座では損益通算できないので、NISA口座で損失を確定させると、他の口座の利益と通算できません。
つまり、課税口座の利益には課税され、NISA口座の損失は100%の損となります。

例えば課税口座Aで100万円の利益を確定、NISA口座Bで70万円の損失を確定したとします。
この場合、B口座の損失である70万円をまるまる失うことになり、加えてA口座の利益100万円に対する税金を支払うことになります。

繰越控除できない

繰越控除は損益通算と似ています。
損益通算は1年間での損益を通算できるという制度でした。
繰越控除は最大3年間、資産運用による損失を繰り越して控除できる、というものです。
株式の運用による場合、正確には「上場株式等の譲渡損失の繰越控除」といいます。

損益通算不可、繰越控除不可、というデメリットはどちらも、
NISA口座で損失が出た場合に大きく響いてくる といえます。


このデメリットの影響をできるだけ小さくする方法についても、以下の記事で紹介しています。

まとめ:NISAは一考の価値あり

というわけで、今回はNISAの概要をお伝えしました。
ここまで読んでくれた方は、既にNISAを身近に感じられていることでしょう。

ふたたび結論
  • NISAは、投資の利益に税金がかからない制度のこと
  • 複利効果によって、少額の積み立てでも大きな利益を狙える
  • そのためには、できるだけ長く運用することが有効
  • デメリットも把握しておくことが大事


じゃあ、NISAでどの商品を買えばいいんだろう?という方は、以下の記事で商品の選び方を紹介しています。

NISAの2つの枠については、以下の記事にまとめています。

その他、投資の勉強におすすめなテキストについて、難易度別にまとめてみましたので、よければこちらもどうぞ。

ぜひ参考にしてくださいね!

※文中に出てくる具体的な投資商品などは、内容をわかりやすく解説するためだけに用いており、これらの商品への投資を勧めるものではありません。実際に投資するかの判断は自己責任にてお願いします。

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