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株式投資の勉強に役立つ本はどれ?難易度別のおすすめ8冊!

「勉強したいけど、投資の本って難しそう。簡単な内容の本がいいな」

ようやく証券口座を作ったものの、投資について勉強しないと上手く資金を増やせませんよね。
この記事では、初心者から上級者まで、段階的に学べるオススメの書籍を紹介します。
全て、筆者である私サクリが実際に読んだ本です。

筆者もはじめは初心者からのスタートでしたが、この本たちのおかげで、今では友人に投資について説明できるようになりました。
きっと、皆さんの役にも立つと思います。

初心者向け…最初に読みたい入門書

これから投資の世界に踏み出そうとしている方に、オススメの2冊を紹介します。
ここではまず、投資用語や仕組みなどの基礎を覚えましょう。
どちらもパンフレットのように気軽に読める内容です。

【初級】いちばんカンタン! 株の超入門書 改訂4版

¥1,540 (2024/05/21 10:41時点 | Amazon調べ)

株式投資の基礎知識をまんべんなく、わかりやすく解説しています。
これ1冊で株式投資について大まかに把握できるでしょう。
図解も豊富で、最初の1冊にとてもオススメです。

【目次】

PART1 基礎の基礎 株のこと、これだけわかれば大丈夫!
PART2 超かんたん! 実際に株を買ってみよう
PART3 必ず見つかる! いい株の選び方
PART4 チャートで分析! 絶好の売買タイミングを知る
PART5 さらにトクする! +αのテクニック
PART6 要注意! やってはいけない投資法
PART7 使える! 役立つ! ココで差がつく基礎知識

ちなみに私サクリもこの1冊から始めました。
最新版では2024年から始まった新NISAに対応しています。

【初級】めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ザイが作った「株」入門 改訂第3版

こちらも豊富なイラストで、まずは楽しく学べる内容となっています。
「そもそも株ってなに?」というところから解説しており、まさに初心者向けです。

【目次】

巻頭特集 やっぱり「株」はスゴかった!
第1章 そもそも株ってなに?
第2章 今すぐ開始! ネット証券で株を買おう
第3章 稼げる! 株の選び方 いい株ってどんな株?編
第4章 稼げる! 株の選び方 割安な株ってどんな株?編
第5章 売買タイミングがまるわかり! 株価チャートのテクニック
第6章 実戦で役立つ! 儲けるための9の知恵

最新版ではトレンドが押さえられており、銘柄の入れ替えやスマホ証券の紹介、東証改変対応などの重大情報が大幅に改訂されています。

以上、初級編の2冊でした。
初心者向けという意味ではどちらか1冊で充分かもしれせん。
ただ、解説の切り口や文言が異なるので、1冊目で理解できなかったことが、2冊目でパッと理解できることもあります。
自身の理解度に合わせて、うまく使い分けましょう。

中級者向け…全ての人にオススメの教科書たち

ある程度の投資用語や基礎を理解した方向けです。
定番の教科書のような本を、4冊紹介します。
この中級編まで読めば、普通に投資をするには充分な知識が身に付くはずです。

【中級】株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書 改訂版

すべての投資家が知っておくべきファンダメンタル投資の基本が、わかりやすく解説されています。
この本の著者は公認会計士であり個人投資家でもあります。

【目次】

序章 「決算書を使った銘柄選び」とは?
第1章 情報満載!会社四季報を使い倒せ!
第2章 業績をタイムリーに知る! 決算短信のチェックポイント
第3章 決算書に関連した 代表的バリュエーション指標
第4章 大失敗しないための買い方・売り方
第5章 (応用編) 決算書を使いこなせばこんなこともわかる!

銘柄選びの他、売買タイミングについても言及しています。
著者自身が実際に使っている方法を余すことなく公開しているため、実践的な知識も得られます。

【中級】小次郎講師流 テクニカル指標を計算式から学び、その本質に迫る 真・チャート分析大全 −−安定投資家になるためのエッジの見つけ方

前述の本とは対照的に、テクニカル指標について解説しています。
この本は、すべてのチャート分析手法・テクニカル指標が過去の相場の達人たちの経験と知恵の結晶であると述べています。
そして、売買サイン発生の仕組みをきちんと理解することが必要であると強調しています。

【目次】

第1章 ローソク足および日本を代表するチャートたち
第2章 移動平均線徹底研究&移動平均線大循環分析入門
第3章 移動平均線大循環分析 上級編
第4章 RSI&ストキャスティクス徹底研究
第5章 ボリンジャーバンド徹底研究
第6章 一目均衡表 5つの線編 一目均衡表の基本
第7章 一目均衡表 5つの線編 一目均衡表最大のシグナル「均衡表の好転・逆転」
第8章 一目均衡表 5つの線編 総合分析
第9章 MACD徹底研究
第10章 大循環MACD徹底研究

チャート分析を正しく学び、エッジのある状態(=売買を仕掛けるタイミング)を見抜くことができるようになるための一冊と言えます。

【中級】日本人の4割が老後準備資金0円 老後難民にならない「逆算の資産準備」 

老後の経済的な不安に気づくきっかけを与えてくれる本です。
そして、その不安を解消するための方法が書かれています。
将来に向けた資産運用を全くしていない状態について、良い意味で焦りを与えてくれ、実際に投資を始めるきっかけとなるでしょう。

【目次】

序章 このままでいいのか?
第1章 「老後難民」時代を乗り切る
第2章 20~30代DC不足、40代トリレンマ、50代シングルズ
第3章 老後難民なんか怖くない―3つのステージで考える逆算の資産準備
第4章 少額投資非課税制度、NISAの年代別活用法
第5章 退職金、どう運用したらいいのか

著者が提案する解決策は、年代別「逆算の資産準備」という方法です。
老後の資産準備について深く考え、具体的な行動を起こすための一冊と言えます。

【中級】デイトレード

¥2,420 (2024/05/20 15:38時点 | Amazon調べ)

デイトレーダーとして相場で成功するための心構えを盛り込んだ一冊です。
この本はトレード(売買)の手法の本ではなく、メンタルに関する本です。
勝ち続けているトレーダーはどんな思考なのかが書かれています。
デイトレーダーでなくとも、投資をする全ての人にオススメします。

【目次】

第1章 トレーディングの勝者への誘い―熟練したトレーダーの世界を理解する
第2章 優れたトレーダーへの精神修行―トレーディング行動を修正する鍵
第3章 「逆境」と「損失」―トレーディングで成功するための必要条件
第4章 真の勝者を目指すトレーニング―失ったマネーと時間を取り戻すために
第5章 トレーディングにおける7つの大罪―いかに戦い、打ち勝つか
第6章 熟練トレーダーへの道―成功をつかむための12の法則
第7章 究極のトレーダーの秘密―すべてのトレーダーが知るべき15の掟
第8章 10の教訓―究極のトレーダーになるために
第9章 究極のトレーダーから最後の言葉

いわば、投資をしていて必ず直面する「あるある」な壁の乗り越え方が書かれています。
気軽な読み物としてもいいですし、「こういうときどうするんだっけ」と困ったときに開いてみても、ヒントがもらえるでしょう。
メンタルの実践本として、ぜひ一度読んでみてくださいね。

以上、中級レベルの4冊を紹介しました。
どの本も、自分の投資方針に迷ったときに基礎に立ちかえらせてくれます。
実践向きという意味では、ファンダメンタルとテクニカルの2冊があれば事足りるでしょう。
ただ、投資はメンタルの影響を非常に強く受けますので、動機付けという意味で他の2冊も自信を持っておすすめできます。
私サクリは4冊とも所有しており、今でもよく参照しています。

上級者向け…もはや辞書。理論から学びたい方向け

さらに知識を深めたい方向けです。
この2冊はいずれも大学教授や経済学者が書いており、詳細なデータや学術的な見地から、多くの投資手法を理論的に解説しています。
全ページを読み切るというよりも、必要なときに必要なページを参照するというような使い方がオススメです。
どちらの本にも、「投資の果実を得るためには長期間の運用がよい」というような旨が書かれています。

【上級】株式投資 第4版

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著者はアメリカの金融論の大学教授です。
特にアメリカの株式投資に焦点を当てており、投資をする上で重要な知識を網羅的に紹介しています。
主な内容は、過去200年の米国の株式投資の歴史や、株式がどのような要素で動いているかなど、株式投資というものの全体像を説明しています。
また、様々な投資方法を紹介しながら、どのような投資方法が最も優れているのか紹介しています。

【目次】

第1部 株式投資の歴史的評価
第2部 価値、スタイル、グローバル市場
第3部 経済環境は株価にどのような影響を与えるか
第4部 短期的な株価の変動
第5部 株式で富を築く

この本の結論は、「それでも株式が最高の投資先だ!」というものです。
過去200年間の米国株の実質利回りは、複利ベースで年率7%という好成績で、他の投資商品を圧倒しています。
このことから、株式投資は、世代をまたいで1ドルを何百万ドルにも増やす力を持つ、と述べています。投資経験者もためになる内容が詰まっています。ぜひ読んでみてください。

【上級】ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第13版> 株式投資の不滅の真理

こちらも名著で、著者はアメリカの経済学者です。
個人投資家にとって最も効果的な投資方法を提唱しています。
この本の主張は、「インデックスファンドへの投資がベスト」というシンプルなものです。
売買を繰り返すよりも、単純にインデックスファンドを買ってじっと持っているほうが、遙かによい結果を生む、と述べています。

【目次】

第1章 株式投資の二大流派
第2章 市場の狂気
第3章 1960年代から90年代にかけてのバブル
第4章 21世紀は巨大なバブルで始まった
第5章 株価分析の二つの手法
第6章 テクニカル戦略は儲かるか
第7章 ファンダメンタル主義者のお手並み拝見
第8章 新しいジョギング・シューズ――現代ポートフォリオ理論
第9章 リスクをとってリターンを高める
第10章 行動ファイナンス学派の挑戦
第11章 「スマート・ベータ」と「リスク・パリティー」--新しいポートフォリオ構築方法
第12章 財産の健康管理のための10カ条
第13章 インフレと金融資産のリターン
第14章 投資家のライフサイクルと投資戦略
第15章 ウォール街に打ち勝つための3つのアプローチ

この本は、なぜ他の投資方法がインデックス投資に比べて劣っているのかを、データを示して理論的に述べています。
プロによるアクティブファンドの運用を、「猿がダーツで選んだポートフォリオを運用するのと等しい」とこき下ろすあたりは、読んでいて痛快かつ明快です。
つまり、500ページ超えの濃い内容でありながら読みやすい、というのが特徴です。

また、最新の13版では新型コロナウイルス拡大期の相場や、暗号通貨、NFT、ミーム株などについて触れています。
初版がなんと50年前ですが、著者は未だに健在です。
この50年間の市場動向から、やはり当初の「インデックス投資がベスト」という持論が正しかったと、プロローグで述べています。

インデックス投資については、以下の記事でも解説しています。

以上、ハイレベルな2冊を紹介しました。
どちらもアメリカ株ベースの内容ですが、解説の基準がアメリカなだけであり、展開される理論自体は投資全般に普遍的な内容です。
ハードカバーで400ページ超とまさに辞書のようであり、投資理論を学ぶのにこれ以上ないほど丁寧なテキストです。
ちなみに2冊とも、本文内で出てくる「国内株」という言葉は、アメリカ国内の株式を指すことに注意が必要です。

まとめ

ということで、今回は株式投資でおすすめの本を、難易度別に8冊紹介しました。

できれば最新版を参照した方が、最新の情報や制度変更が反映されているので、最も正しい知識が身に付くでしょう。
ただ、株式投資の根幹である基礎的な情報は旧版でも充分勉強できますので、まずはブックオフなどで気軽に探してみてくださいね。

勉強の最終目的地は人それぞれですが、初級編から始めれば、誰でも上級へとステップアップできるはずです。
気軽に知識をつけ、ベストな投資につなげられるのが一番良いですよね。
この記事で、皆さんの投資活動を応援しています!

※文中に出てくる具体的な投資商品などは、内容をわかりやすく解説するためだけに用いており、これらの商品への投資を勧めるものではありません。実際に投資するかの判断は自己責任にてお願いします。