JRE BANK特典の目玉である4割引クーポンが届き始めています。
この記事では
・4割引クーポンって何?
・どういう形で届くの?
・使い方は?
といった内容を解説していきます。
これから届く予定の方も、今後の戦略の参考にしていただければと思います。
- 優待はメールで届き、他者にもシェアできる
- えきねっと予約時にシリアルを入力して使う
- とにかく安くしたいなら、早割と転売優待の使い分けがカギ
4割引クーポンとは
JR東日本のネットバンキングであるJRE BANKの特典の一つです。
JRE BANK口座を保有し条件を満たしていると、これ以外にも様々な特典がもらえます。
今回フォーカスする「4割引クーポン」は、その名の通りJR東日本の運賃が4割引になる優待です。
正確にはJRE BANK優待割引券(4割引)といい、実はJR東日本の株主優待でも同じ特典があります。
この優待を使えば、新幹線ですら4割引で乗れてしまうという強力なクーポンなのです。
2024年では最速で10月から優待が届くことになっており、8月下旬に条件を満たした方にはそろそろ届き始める頃です。
優待割引券はメールで届く
優待は下記のようなメールで届きます。
「JRE BANK優待割引券(〇枚目)」の部分をタップすると、割引券の画面に移動します。
ここには11ケタの優待券番号と、12ケタのパスワードが表示されています。
えきねっとで乗車券類を買う際に、これらの番号を入力することで割引が適用されます。
優待番号をシェアすれば、メールが来た本人以外でも使えます。
つまり、JRE BANK口座を持っていなくても、優待番号とパスワードがわかれば誰でも使える割引券なのです。
家族や友人と優待を分け合えるので、無駄なく使えそうですね!
えきねっとにコードを入力して使う
優待割引券は、えきねっとで申し込める乗車券類に使うことができます。
えきねっとは、JR東日本のチケット予約サイト・情報サイトのことです。
では、えきねっとで予約・購入できる列車とはなんでしょうか?
えきねっと公式サイトによると、「全国の新幹線・JR特急列車」とあります。
これだけ見ると東北新幹線はやぶさとか、首都圏と日光を結ぶ特急きぬがわ、といった速達列車しか予約できないと思いますよね。
しかし実は、中央線など普段Suicaで乗っている「いつもの在来線」も予約・購入することができます。
筆者が実際に「新宿→青梅」区間を選択したところ、特急あずさの他に、在来線である中央線特快が選択肢として表示されました。
そこでは4割引優待を使っての購入が選択でき、本来なら中央線で片道830円のところ、4割引の490円での決済画面となりました。
ただし4割引を適用するには、紙のきっぷを買う必要があります。
つまりえきねっとでは、新幹線・特急・そして在来線も予約可能で、4割引優待を使うことができます。
検索する列車の時間帯によっては、在来線は選択肢に出てこない場合もあります。
JR東以外も予約できるが、割引されない
えきねっとではJR東日本以外の地域の列車も購入することができます。
ただし、それらの料金には今回の4割引優待は適用できず、割引がされません。
例えば北陸新幹線の東京~敦賀間を利用する場合、途中の上越妙高までがJR東の管内です。
よって、前半の東京~上越妙高は4割引となりますが、後半の上越妙高~敦賀(JR西日本管内)は無割引です。
トータルで通常料金よりも割高になる場合があります。
→ 株主優待割引券を利用して、北陸新幹線東京~敦賀間を利用することはできますか。
また同様に、予約時の割引料金で乗れるのはJR東の区間・列車だけです。
例えばえきねっと予約時に、
・株主/JRE BANK優待割引を選択
・横浜→新大阪で検索
・新横浜で東海道新幹線に乗り継ぐ経路
で予約した場合、横浜~小田原間の乗車券に対しては優待割引が適用されますが、同じ区間の東海道新幹線(JR他社列車)には乗れません。
つまり、同じ横浜~小田原間でも、東海道本線(JR東・在来線)で行けば割引が効きますが、東海道新幹線(JR東海)を割引運賃で乗ることはできないということです。
優待は転売されまくっている
先述したとおり、この4割引優待は他者に譲ることができます。
となるともちろん、転売されています。
ヤフオクでは当然のように転売されており、10/22現在で45件の出品があります。
相場は1クーポンあたり2500円くらいで、中には5枚で14000円などまとめ売りされているものもありました。
ちなみにJR東日本の株主優待も同様に出品されています。
確かにJR東エリア以外に住む方でも、条件を満たせば優待は手に入るので、自分で使わない・使えない分を転売するのは自然な流れのように思えます。
1枚あたり2500円のクーポンにオトクを感じるなら利用してもよいかもしれません。
【転売優待 vs. 早割】
長距離区間なら、転売ヤーから4割引券を買っても確かにオトクになるかもしれません。
しかしよく考えてみてくださいね。
優待割引券を出品している方は、ネットバンクの口座を作るという手間はかかっていても、1円もリスクに曝さずにいわば無料で優待を手にしているわけです。
彼らからすれば、落札されればそのまま利益となり、落札されなくても損はしません。
しかし彼らから優待を買う側からすると、確実に〇円を失いますし、残りの料金もかかります。
…転売ヤーの利益にされるの、シンプルに悔しくないですか?
だったら自分でJRE BANKの口座を作ればいいし、口座がなくても早割なら3割引で買えます。
ちなみに東京→新青森を片道1万7000円とした場合、
・割引なし→1万7000円(100%)
・ヤフオクで2500円で優待を買って、4割引を適用→1万2700円(74%)
・早割で3割引で購入→11900円(70%)
・優待使用で4割引で購入→10200円(60%)
となります。
ある程度の遠出であれば、転売されている優待割引を買うよりも、普通にえきねっとの早割で購入した方がトータルで安く上がるのです。
転売相場が安くなる時期があるかも?
今度は転売する側の気持ちを考えてみます。
純粋にお金を増やす・儲けることだけを考えるなら、優待割引券を転売するのはむしろアリです。
特にJR東のエリア外にお住まいの方は自分で優待を使うことができないので、優待を金券ショップに売る感覚で転売することで、確実に利益にできるでしょう。
ただ、優待割引券には6ヵ月の使用期限があります。
期限が切れると価値がなくなってしまうので、紙クズになるよりはマシ、という心理から、使用期限が迫っている優待は安く出品される可能性があります。
直近の優待の使用期限は2025年3月31日です。
3月になってからJR東管内の新幹線を買う際は、早割よりも転売優待を使った方が安上がりとなるかもしれません。
まとめ:色んな意味で使いやすい優待
今回はJRE BANKの特典である4割引の優待券について概説しました。
- 優待はメールで届き、他者にもシェアできる
- えきねっと予約時にシリアルを入力して使う
- とにかく安くしたいなら、早割と転売優待の使い分けがカギ
乗車料金や距離によって早割と転売優待を上手く使い分ければ、できるだけ安く済ませられます。
転売相場はほぼ固定なので、短距離路線に転売優待を使うと損する可能性があります。
少しでもオトクに新幹線に乗れるように戦略を練るのも楽しいですよね。
東京メトロも上場しましたし、盛り上がってきている鉄道界隈、色んなオトクを手に入れましょう^^