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3分強で解説!投資家注目のジャクソンホール会議って?いつ?

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「定期的に話題になる、ジャクソンホール会議ってなに…?」

ジャクソンホール会議はFOMCに並ぶ、金融政策イベントです。

とりあえず結論
  • ジャクソンホール会議は、経済界の要人が世界中から集まって議論する場
  • 特にFRB議長の発言が注目され、株式市場への影響が大きい
  • 個人投資家は、今までどおり少額積立を続けるのが吉
  • 2024年は8/22〜24に開催
  • 日本時間23日 23時から、パウエルFRB議長の講演がある

ジャクソンホール会議って?

年に一度、アメリカにある観光地ジャクソンホールで開かれる経済政策シンポジウム(公開討論会)です。

世界中の中央銀行トップや経済学者が集まり、経済・金融政策について議論します。

普段から発言に影響力がある重鎮たちが集まるので、金融関係者によるダボス会議のような位置づけとも言われています。

→ 「ダボス会議」って? 世界のリーダーが結集するすごい会議 – NHK国際ニュースナビ

なぜ投資家が注目するの?

ジャクソンホール会議は、世界の金融トップが一堂に会する唯一の機会です。
そのためここでの発言や討論内容は、FOMCや日銀会合と同じく世界の経済に影響を与えます。

この会議が注目されるようになったのは、2008年のリーマンショックがきっかけとされています。

→ ジャクソンホールって何?!注目されるワケ – マネックスラウンジ

特に歴代のFRB議長が重要なメッセージを発信してきた経緯があり、内容によっては株価が乱高下します。
例えばインフレに対するFRBの姿勢や、金利の上げ下げに関する見通しが会議で明らかにされると、やはり株式市場が反応します。

また、ジャクソンホール会議が開催される8月はFOMCなど先進国の金融政策会合がお休みということもあり、毎年8月の重大イベントとして特に注目されやすのです。

過去にジャクソンホール会議が株価に影響した例

2010年の会議では、当時のFRB議長が量的緩和の第2弾を示唆しました。
量的緩和とは金融緩和策の一つで、金利(質)ではなく資金供給量(量)をいじることです。
これを受けて、米国株だけでなく世界の株価も大きく上がりました。

2021年の会議ではテーパリングについて言及し、市場は利上げの懸念がないと判断、株価は上昇しました。

日本株も米国株につられる傾向があるため、我々日本人も無視できないイベントなのです。

→ 金融市場を動かす?ジャクソンホール会議とは? – NHK国際ニュースナビ

→ ジャクソンホール会議後に欧米株が上昇した理由は? – PICTET

個人投資家はどうすればいい?

ジャクソンホール会議のニュースを見て、慌てて売買するのは控えた方がよいでしょう。

会議の内容に関係なく、短期的な利益を狙う投機筋によって株価は上下します。
個別株なら銘柄特有のニュース(増配や・業績予想修正など)での影響も受けるので、ジャクソンホール会議後の値動きだけで売買するのは投資とはいえません。

少額の積立投資であれば、なおさら放置がベストといえます。
ドルコスト平均法は値下がりしたときこそチャンスだからです。

あとで振り返ると、損切りも買い増しもせず、静観するのが最も無難な行動であることが多いのです。

まとめ:デカいFOMCのようなもの

今回は、ジャクソンホール会議についてまとめました。

ふたたび結論
  • ジャクソンホール会議は、経済界の要人が世界中から集まって議論する場
  • 特にFRB議長の発言が注目され、株式市場への影響が大きい
  • 個人投資家は、今までどおり少額積立を続けるのが吉
  • 2024年は8/22〜24に開催
  • 日本時間23日 23時から、パウエルFRB議長の講演がある

会議後に世界的な株価下落が起きても、長期目線で少額積立投資をしている方にとってはむしろ買い時となります。

来月からはFOMCも再開しますし、ジャクソンホール会議だけが投資の命運を決めるわけではない、という気楽に構えておくくらいがちょうどいいのかもしれませんね。

投資はメンタルが大事ですからね^^

参考文献
次のマーケットの注目「ジャクソンホール会議」とは?
2024年ジャクソンホール会議の注目点
量的・質的金融緩和|証券用語解説集
テーパリング|証券用語解説集
サブプライム問題/リーマン=ショック

※文中に出てくる具体的な投資商品や数値などは、内容をわかりやすく解説するためだけに用いており、これらの商品への投資を勧めるものではありません。実際の投資行動の判断は自己責任にてお願いします。