「電気代だけじゃなく、ガス代も補助されるの…?」
真夏ですが、ガスにも政府の補助金があります。
この記事では、2024年のガス代がどのような経緯となるのか、解説していきます。
読めば補助金のスケジュールがわかるので、節約意識アップに活かしてみてくださいね。
(電気代の補助金についてはこちらの記事へ)
- 政府の「酷暑乗り切り緊急支援」という補助金で、ガス代が安くなっていた
- 補助金は11月検針分で終了
- つまり11月検針日を過ぎてから使うガスから高くなる
- 値上がりを実感する最初の請求書は12月に届く分
補助金が夏季限定で再開
光熱費は、6月検針分まで電気・ガス価格激変緩和対策という政府の補助金がありました。
補助金は一度は消滅しましたが、9月検針分から名称を変えて期間限定で復活します。
それが酷暑乗り切り緊急支援です。
酷暑乗り切り緊急支援は、2024年の電気代とガス代を8月~10月使用分まで補助する、というものです。
正直、酷暑を乗り切るのにガス代を補助されても…と思いますよね。
とりあえず3ヶ月間はガス代が割安に抑えられるので、その経緯を知っておいて損はないでしょう。
補助金のスケジュールと金額
前半の補助金(激変緩和対策)と合わせて、2024年の補助金スケジュールをまとめてみました。
迷ったら検針日でチェックするのがわかりやすいですよ。
- 5月検針分補助金(激変緩和対策)あり。
15.0円/m3の値引き - 6月検針分7.5円/m3の値引き
- 7~8月検針分補助金終了。値引きゼロ。
6月後半~8月前半にかけての2か月間は、補助金ゼロの割高価格。 - 9~10月検針分補助金(酷暑乗り切り緊急支援)あり。
17.5円/m3の値引き - 11月検針分10円/m3の値引き
- 12月検針分補助金終了。以降は値引きゼロの予定。
※酷暑乗り切り緊急支援は値引き適用タイミングによっては1ヵ月後ろにズレる契約もあります
ポイントは補助金ゼロ期間があることと、月によって補助金額が変わることです。
真夏のガス代は割高だが大したことない
スケジュールを見て注意したいのが、7~8月検針分のガス代は高いことです。
使用期間は地区にもよりますが、多くは6月後半~8月前半に使ったガス代が該当します。
ガス代は2つの月にまたがる期間で区切られるので、6〜8月の3ヶ月が影響を受けます。
ここは2種類の補助金の狭間で、いずれの補助金も適用されない期間です。
ただ、この期間は一年で最もガスを使わないので、ガス代補助金の恩恵は微妙そうです。
次章で恩恵を試算してみます。
家計負担はいくら変わる?
補助金の効果はどれくらいでしょうか。
■1人暮らし(8月・7m3)
補助金なし:1996円
補助金あり:1874円
差額:122円
■2人暮らし(同14m3)
補助金なし:3234円
補助金あり:2985円
差額:249円
■4人暮らし(同29m3)
補助金なし:6184円
補助金あり:5667円
差額:517円
ということで、月500円くらいの負担軽減になりそうです。
うーん微妙…。
- 政府の補助金以外の変動費用は無視
- 東京ガスの2024年8月の料金体系を適用
- 使用ガス量の出典:(株)地域計画建築研究所 「平成26年度東京都家庭のエネルギー消費動向実態調査報告書」
まとめ:補助金、ないよりはマシ
今年のガス代と補助金のスケジュールについて整理しました。
- 政府の「酷暑乗り切り緊急支援」という補助金で、ガス代が安くなっていた
- 補助金は11月検針分で終了
- つまり11月検針日を過ぎてから使うガスから高くなる
- 値上がりを実感する最初の請求書は12月に届く分
補助金自体はありがたいですよね。
しかしどう考えても、夏より冬のほうがガス使用量が多そうです。
実際、冬は夏の2~4倍のガス使用量となります。(資料)
定額減税で一人4万円もらえても、高騰したガス代でチャラにされてしまうかもしれません。
冬こそガス代の補助が欲しいところですね…。
参考資料
電気・ガス価格激変緩和対策事業
よくある質問・回答(酷暑乗り切り緊急支援)
値引きの開始使用月について(電気)
原料費調整制度に基づく2024年8月検針分のガス料金について(東京地区等)
平成26年度東京都家庭のエネルギー消費動向実態調査報告書