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分散しまくり!SBI全世界高配当株式ファンド(年4決算型)

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2024年10月1日から始まる、SBI全世界高配当株式ファンド(年4回決算型)

SBI証券の人気商品、高配当株式シリーズの投資信託を寄せ集めた商品です。

今回はこのファンドを、2024年9月13日付の目論見書からサクッと紹介。

なおこの記事は定期的に更新していきます。

とりあえず結論
  • 信託報酬が0.055%とめちゃ安い
  • 投資対象は全世界に分散できそう
  • ただし資産クラスは株式のみで偏っている
  • NISAでは成長投資枠での扱い
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投資対象は「全世界」

投資対象

世界4地域(米国・欧州・新興国・日本)のファンドすべてに投資します。
・SBI米国高配当株式マザーファンド
・SBI欧州高配当株式マザーファンドⅡ
・SBI新興国高配当株式マザーファンド
・SBI日本高配当株式マザーファンド

これ1本を買うだけで、4つのファンドすべてに投資することになります。
刺身の盛り合わせ、揚げ物の盛り合わせ、チーズの盛り合わせ、ナッツの盛り合わせを全部ちょっとずつ注文するようなイメージですかね。

銘柄や地域では分散されていますが、アセットクラス(資産クラス)はすべて株式のみなので全く分散されていません。
資産クラスで考えればボラティリティの高い、ハイリスクな商品といえるでしょう。

なお、ファミリーファンド方式なので、手数料が複数かかることはありません。

投資方針

・配当利回りに注目
・高水準のインカムゲイン(配当益)を狙う
・中長期的なキャピタルゲイン(値上がり益)も狙う

既存の高配当株式ファンドと同様の方針みたいですね。
(→ 定期レビュー:SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4決算型))

コスト

信託報酬は0.055%!

0.055%という激安水準の信託報酬です。

ただでさえ安い日本高配当株式ファンドが0.099%なので、それより安いのは大きな魅力といえるでしょう。

ファミリーファンド方式で運用効率が良いとはいえ、ここまで安いとゼロの数が正しいか心配になりますね。

その他のコスト

購入時手数料も信託財産留保額もゼロ円です。

分配金は未知数

まだ運用開始前なので実績はありません。

なお、金額買付をして分配金をもらうには、分配金受け取りの設定を変更する必要があるので注意しましょう。

→ 【SBI証券】高配当系の投資信託で分配金が入金されていない場合に確認する設定【金額買付の人は注意】

参考までにSBI日本高配当株式ファンドは、運用開始4か月後の決算日で1万口あたり140円の配当が出ています。
7か月後決算でも140円の配当が出ています。

仮に全世界ファンドを当初募集期間で1口1円で1万口買ったとして、1万口あたり140円の配当が出たとすると、配当利回りは1.4%ですね。

構成銘柄なども未知数

まだ運用開始前のため、構成銘柄やセクタ比率も不明です。

4つの投資対象マザーファンドのうち、2つ(米国・欧州Ⅱ)はまだ運用開始前です。

新興国マザーファンドは2024年4月16日が設定日となっていますが、その構成銘柄は現時点でググっても出てきませんでした。

まあガッツリ分散はされるでしょうから、構成銘柄よりもセクタ比率の方が気になりますね。

その他気になること

いつから買えるか

信託期間、つまり運用スタート、つまり購入できるのは2024年10月1日からです。
当初募集期間は9月13日~30日となっており、この期間に申し込んで購入権利が得られれば、1口1円で買えます。

ただ、構成銘柄も4ファンドの組み合わせ比率も不明なので、今後の運用パフォーマンスに保証はありません。

買えるのはSBI証券のみ

いまのところSBI証券でしか買えません。

SBI証券は低コストで良いのですが、以前からサイトが見づらいことが大きなネックとなっています。

じゃあどの証券会社がいいの?ということで、大手4社を比較した記事もありますのでよければどうぞ。

NISAは成長投資枠のみ

NISAでは成長投資枠のみの扱いとなり、つみたて投資枠では買えないようです。

SNSの声(意訳)

・オルカンやめてこっちに乗り換えたわ

・SBIの高配当3種(欧州、日本、全世界)だけでいい気がしてきた

・分配金を受け取るには設定変更が必要だぞ

・SBI口座もってないから買えない…

・さっそく申し込んでみたぞ

・サイト上で購入ページがわかりづらい(そもそもSBIはUIが良くない)

・コストが安いので人気が出る前に買っておきたい

…など、やはり運用開始前なのでパリッとした情報は得られませんでした。

早く運用月次レポートが読みたいですね。

まとめ

今回はSBIの超欲張りファンドを紹介しました。

ふたたび結論
  • 信託報酬が0.055%とめちゃ安い
  • 投資対象は全世界に分散できそう
  • ただし資産クラスは株式のみで偏っている
  • NISAでは成長投資枠での扱い

資産クラスはすべて株式なので、全体としてはハイリスクな商品に分類されるでしょう。
NISAの成長投資枠でしか購入できないことからも推測できます。

個人的には、もし買うなら価額が値上がりする前の当初募集期間で、10万円くらいで試してみようかな…と考えています。

魅力的な商品ですがリスクはそれなりにあるので、私も皆さんも損しないような投資行動を取れるといいですね。

参考資料
目論見書 – SBI全世界高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)

※文中に出てくる具体的な投資商品などは、内容をわかりやすく解説するためだけに用いており、これらの商品への投資を勧めるものではありません。実際に投資するかの判断は自己責任にてお願いします。