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リスク管理の基本!分散投資のチカラ

この記事は約5分で読めます。

「分散投資がオススメってきくけど、具体的になにをすればいいの…?」

投資はリターンを追求する一方で、リスクも伴います。
そのリスクを管理するための一つの手法が分散投資です。

分散投資とは、投資先を多様化することでリスクを分散し、一部の投資が損失を出したとしても全体のパフォーマンスが安定するという考え方です。

とりあえず結論
  • 分散方法にはいくつか種類がある
  • 分散は低リスクでの長期運用に向く
  • 一攫千金には向かない

この記事では5つの分散戦略についてサクッと解説。
これから投資を始める方はもちろん、既に投資をしている方にもきっと役立つ内容ですよ。

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時間の分散

時間の分散とは、定の期間にわたって少しずつ投資を行うことです。
これにより、市場の短期的な変動リスクを軽減することができます。

例えば、毎月一定の金額を投資する積立投資があります。
具体的には、毎月1万円ぶんだけ【eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)】を買う、という感じです。

積立投資では、株価が高いときは少ない株を、株価が低いときは多くの株を買うことができ、長期的には平均的なコストで投資することができます。

この方法はドルコスト平均法といい、長期の積立投資の基本戦略とされています。

銘柄の分散

銘柄の分散とは、複数の企業や銘柄に投資することです。
これにより、一部の銘柄が損失を出したとしても他の銘柄が利益を出すことで全体のリスクを軽減することができます。

例えば、インデックスファンドは市場指数に連動するように多数の銘柄に投資することで、投資銘柄を分散させています。
市場指数の代表例が日経平均株価ですが、これは東証上場企業のうち代表的な225銘柄で構成されています。

つまり、【日興インデックスファンド225】という商品を1本買うだけで、225銘柄の株式に投資することができます。

資産の分散

資産の分散とは、株式だけでなく、債券、不動産、金など、異なる種類の資産に投資することです。
これにより、一部の資産クラスが下落したとしても他の資産クラスが上昇することで全体のリスクを軽減することができます。

例えば、バランスファンドは株式・債券など複数に投資しています。

具体的には【eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)】は、国内外の株式・債券・REIT(不動産)など計8資産に分散投資しています。

地域(国)の分散

地域(国)の分散とは、自国だけでなく、海外の市場にも投資することです。
これにより、一部の地域が経済的に不安定になったとしても他の地域が安定していることで全体のリスクを軽減することができます。

例えば、グローバルファンドは世界中の市場に投資することで、地域の分散を実現します。

具体的には、【キャピタル世界株式ファンド】は、マイクロソフト(米国)、TSMC(台湾)、ASMLホールディング(オランダ)、LVMH モエ・ヘネシー・ルイ ヴィトン(フランス)など、世界各国の株式に分散投資しています。

通貨の分散

通貨の分散とは、自国通貨だけでなく、他国の通貨も保有することです。
これにより、一部の通貨が下落したとしても他の通貨が上昇することで資産全体のリスクを軽減することができます。
通貨価値の上下とはつまり、為替のことです。

例えば、外貨預金が通貨分散といえます。

具体的には、日本円で100万円のうち50万円だけ米ドルにして保有する、という手段が考えられます。
米ドルで保有しておくと、米ドル/円の為替が円安に振れたとき、相対的に円の価値は下がりますがドルの価値は上がり、資産ダメージを軽減できるのです。

逆に集中投資をすると…?

では、分散投資の真逆である集中投資をするとどうなるでしょうか。
つまり、単一銘柄に一括で投資するということです。

極端な例として、大人気の国内株であるレーザーテック(6920)を紹介しましょう。
2022年9月30日終値である14695円で100株買って保有し続け、2023年11月21日終値の31400円で売れば、167万500円の利益となっていました。
すごすぎる…!

ただしこの銘柄、一日に1000円以上の値動きがザラにあり、つまり一日で10万円単位で損益が動くという、超ハイリスクな株なのです。
昨日売っていればプラス10万円だったのに、今日売ったらマイナス15万円だった…ということがよくありました(実体験)

一攫千金を狙うなら、大型株(株価が高い株)に一括投資もアリかもしれません。
それはあまりにもギャンブルで、投資ではなく投機になっています。
NISAでの損は損益通算できないため、損失ダメージをフルで食らってしまいます。

それ以外のデメリットも、以下の記事で解説しています。

分散投資は地味でつまらないものです。
しかしそれが、上述したような極端な値動きの影響を抑えてくれているのです。

まとめ:安全にいくなら分散投資

ということで、今回は分散投資についてまとめてみました。

ふたたび結論
  • 分散方法にはいくつか種類がある(時間・銘柄・資産・地域・通貨)
  • 分散は低リスクでの長期運用に向く
  • 一攫千金には向かない

分散投資は、投資のリスクを管理し、安定したリターンを追求するためには欠かせない基本手法です。
今回お伝えした5つの観点から、自分の投資戦略にどのように適用できるかを考えてみましょう。

じゃあ結局、何に投資すればいいの?という方には、インデックスファンドへの投資をおススメしています。
インデックス投資については、以下の記事で解説しています。

ぜひ参考にしてくださいね!


ちなみに私の運用商品のひとつに、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)に連動するインデックスファンドがあります。
これにより、時間・銘柄・地域の分散ができています。
ただし通貨、資産クラスの分散はできていません。
分散投資の考え方を活用することで、より賢明な投資判断を下すことができるでしょう。

※文中に出てくる具体的な投資商品などは、内容をわかりやすく解説するためだけに用いており、これらの商品への投資を勧めるものではありません。実際に投資するかの判断は自己責任にてお願いします。