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「給与振込」の電文ってなに?自分は該当する?

この記事は約6分で読めます。

給与振込の電文とは、そのお金が給与として振り込まれているという肩書きのことです。

楽天銀行(含JRE BANK)などはこの方法で振り込まれることで特典がもらえますよね。

この記事では、
給与振込電文とは何か
自分がその方法で振り込まれているかどうかの調べ方
を紹介します。

とりあえず結論
  • 給与振込の電文とは、お金が給与として振り込まれているという証
  • 給与専用の振込方法で、会社が金融機関と契約している
  • 調べ方は、
    ・通帳や銀行の規定を確認する
    ・自社の経理部に確認する、など
  • 人員の少ない会社では、給与振込を導入していないところも多い

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「給与振込」の電文とは?

給与専用の振込方法のことです。
会社側が金融機関に、「このお金は給与として振り込んでくれ」と正式に依頼した、という意味があります。

私たちが普段ネットバンキングで行っているのは「振込振替」という処理で、ひと処理でひとつの宛先にしか振り込めません。
対して給与振込は、ひと処理で大量の従業員へまとめて振り込むことができます。

給与振込は手数料が安いので、会社にとっては経費負担が減らせます。
私たち従業員には直接のメリデメはありませんが、銀行独自の優遇を受けることができます。
例えば楽天銀行ならポイントがもらえたりしますよね。

自分が給与振込かの確認方法

3通りの方法があります。

1.通帳を確認する(手軽)

最も手軽な方法です。
給与が振り込まれたときの通帳やウェブ明細の種目を確認すれば、給与振込で振り込まれているかわかります。
例えば楽天銀行なら、給与振込であれば入出金明細に「給与」または「賞与」と漢字で表示されます。

楽天銀行FAQより抜粋

SBI新生銀行では「給与:〇〇会社」と表示され、通常の振込の場合は「振込・振替:○○会社」と表示されます。

SBI新生銀行の明細(筆者の)

少なくとも楽天銀行・SBI新生銀行の方は、明細に「給与」と表示されていれば給与振込で処理されていると考えてよいでしょう。
他の金融機関を利用している場合は、金融機関に問い合わせることで明細記述のルールを確認できるでしょう。

SBI新生銀行への入金方法(円)より抜粋

2.自社の経理に問い合わせる

最も確実な方法で、勤め先の経理部に問い合わせます。
その際は、「銀行の優遇を受けられるか調べたいので、自分は給与振込の電文種目で振り込まれているかどうか教えてほしい」とフルで説明するのがスムーズです。
職員によっては振込種別まで把握していない可能性もあるため、ワンストップで確認してもらえるよう最初に背景も説明した方がよいでしょう。

従業員数が3人だけといった人員規模の小さい会社は、経営者に直接聞いたほうが早いかもしれませんね。

3.ステージ判定や実際に特典をもらえたかどうかでチェック

モノグサな方にはこの方法がおすすめです。
銀行サイトにログインして自身のステータス(ステージ)を確認したり、特典が実際に使えるかどうか試してみるのです。

例えばJRE BANKのステージは、サイトにログインすることで確認できます。

ログイン直後の画面で「JRE BANKプラス」を選択
この例では給与振込がされていないことがわかる

上記画像はPC画面ですが、スマホでも同様に確認できます。

また別の例として、楽天銀行から他行への振込手数料が無料となる特典が実際に使えた場合は、あなたの給料は給与振込で処理されています。

「給与振込」電文のメリデメ

1.従業員のメリデメ

メリット
利用している金融機関によっては、給与振込で給料をもらうことで特典を受けられることがあります。
例えば楽天銀行なら、ポイントがつき、他行あて振込手数料が3回まで無料となります。
SBI新生銀行ならシルバー会員となり、ATM手数料が何回でも無料となります。
JRE BANKなら、新幹線も4割引で乗れるクーポンなどがもらえますよね。

デメリット
デメリットというか、会社によっては給与振込にしてもらえない可能性があります。
会社指定の振込方法は簡単には変えられないので、通常の振込から「給与振込」にしてくれと希望しても通らないこともあります。
特に従業員数が少ない会社では、通常の振込の方が手数料が安く上がる場合もあるため、振込種別の変更は叶わないかもしれません。

また、指定できる金融機関がひとつだけなので、上述した特典を1ヵ所からしか受けることができません。
例えば給与振込による特典だけを考えた場合、楽天とSBIの両方を受けられないということです。

2.会社のメリデメ

メリット
給料の振込手数料が安く済みます。
また、振り込む事務処理の手間が省けます。
特に従業員数が多い会社では、毎月一人ひとりに振り込んでいると日が暮れるどころか月をまたいでしまうでしょう。
一括で全従業員に振り込めることは大きなメリットといえます。

https://corporate.bk.mufg.jp/biz/servicein/ryoukin.htmlより引用、筆者編集

デメリット
給与を振り込む従業員数が少ないと、逆に手数料負けしてしまう可能性があります。

3.金融機関のメリデメ

メリット
毎月固定の手数料収入が得られます。
給与振込は、会社と金融機関の間で有料の契約をして成り立つ商品です。
会社は頻繁に潰れたりしないので、銀行としては毎月の定期収入が確保できることになります。
また、処理するお金が間違いなく誰かの給与だという確認作業も容易になり、特典の付与権限を区別しやすくなります。

デメリット
私は金融機関の人間ではないため、このデメリットは正直わかりません…。
ただ推察すると、給与振込の指定が増えるほど利用者に特典を放出することになるので、極端な話だと国民全員が給与振込を指定した場合は、金融機関側が特典負けする可能性はありますよね。
その場合は特典の改悪や廃止も考えられます。

他の振込にはどんな種類がある?

給与振込の他にはどんな振込種別があるでしょうか。

振込・振替
私たちが普段ネットバンキングでやっているような、1回ごとの振込処理です。
振込対象が多いと手間ですが、最短で当日の送金・着金が可能なので、緊急の振込にはよい選択となります。

総合振込
まとめて複数の対象に振込を行う処理です。
手間は省けますが、多くの場合は支払日の前日以前までに送金処理をする必要があるため、緊急の振込には対応できません。

→ 今さら人に聞きにくい「振込振替」「総合振込」「給与振込」の違いとは?(他サイト)

まとめ:まずは通帳で確認してみよう

今回は「給与振込」電文とその調べ方について概説しました。

ふたたび結論
  • 給与振込の電文とは、お金が給与として振り込まれているという証
  • 給与専用の振込方法で、会社が金融機関と契約している
  • 調べ方は、
    ・通帳や銀行の規定を確認する
    ・自社の経理部に確認する、など
  • 人員の少ない会社では、給与振込を導入していないところも多い

話題のJRE BANKも「給与振込」によるメリットがたくさんあります。
ある程度の人員規模の会社で働いている方は、知らないうちに該当している可能性があるので、ぜひ通帳を確認してみてくださいね。

また、少人数の会社で働いている方は、経理部や社長に相談してみてもいいかもしれません。
経営者が「給与振込」という処理を知らない場合もゼロではないので、確認も兼ねて一度聞いてみるとよいでしょう。