「積立投資って、今から始めたら遅いかな…?」
新NISAスタートダッシュを逃してしまい、投資に参入するタイミングに悩んでいる人もいると思います。
でも大丈夫。長期の積立投資なら、どのタイミングで始めても遅くありません!
- 長期保有が前提なら、いつから投資を始めても大差ない
- 結局大事なのは売るときの価額で、それは誰にも予測できない
- ドルコスト平均法がおすすめ
- 暴落しても数年で回復することを知っておき、積み立て続ける
この記事では、初心者にもおすすめの積立投資であるドルコスト平均法を紹介します。
投資を始めるタイミングで迷っている方を応援できれば幸いです。
まだ証券口座を開設していない方は、圧倒的に低コストで取引できるネット証券がオススメです。
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一括か積立か
資産形成を目的とした投資をするとき、大きく分けて2つの手法があります。
一度にまとまった資金を投入する一括投資か、少額ずつコツコツと積み立てる積立投資です。
一括
一括投資のメリットは、購入後に価額が上昇し続けると大きな利益となることです。
反面、下落時は大きく損する可能性もあります。
つまり、ハイリスクハイリターンといえます。
もし、資産を取り崩すときに大きく下落していると、当初の目標としていた資産額に届かないかもしれません。
積立
積立投資のメリットは、購入後に株価が上下しても、利益が出る可能性が高いことです。
その反面、一括投資に比べて大きな利益は狙いづらくなります。
資産運用の目的は老後資金を確保するため、という方も多いと思います。
それには、できるだけリスクを取らず、着実に資産を増やせる方法を選ぶのが合理的です。
つまり、老後資金の形成には積立投資のほうが適しているといえます。
長期に渡って積み立てるほど複利が効き、最終的な資産額を大きくできる可能性があります。
投資は早く始めよう、と言われる理由がこれです。
では、実用的な積立投資の方法は何でしょうか。
シンプルで合理的な投資戦略、ドルコスト平均法です。
ドルコスト平均法
ドルコスト平均法とは、定期的に一定額で購入し続ける投資手法です。
例えば、全世界株式の投資信託を毎月1万円ずつ20年間買う、というものです。
毎月1万円キッカリで、その時に買えるだけの口数を買うことになります。
投資信託の価額は毎日変動しますので、同じ1万円でも月によって買える数量が変動します。
価額が上昇していれば少量を買い、下落していれば多くの口数を買います。
こうして買っていくと、価額の上下による損益が平均化され、保有価額も平均化されます。
世界の経済は緩く成長し続けていると言われます。
でないと企業が倒産しまくり、私たちの生活は江戸時代から進歩していないはずです。
この経済成長に合わせて、保有資産も成長していくことが期待されます。
ドルコスト平均法のメリット
・購入単価を平準化できるので、高値掴みを避けられる
市場の価格変動を利用しながら小分けにして買うので、高いタイミングで一気に買ってしまうリスクを避けられます。
・日々の値動きに一喜一憂しなくて済む
ニュースで目にする経済情報に振り回されずに済みます。
これは、暴落に失望して売却することなく、投資を継続するモチベーションにつながります。
継続できれば複利が活かされ、より大きな資産形成が狙えます。
「最善なのは投資していることを忘れて過ごすこと」という格言すらあります。
・投資資金が少なくても始められる
手元に大金があれば投資などしなくてもよいはずです。
私たちは大きな資産を作りたいから投資をするわけですよね。
少額から始めて大きな資産形成を狙えることは、最大のメリットといえます。
と同時に、少額から始めることしかできない、ということでもあります。
デメリット
・一括投資に比べると大きな利益は狙えない
様々な指数の過去データで調べてみると、一括投資のほうが大きな利益となっていることが多いです。
積立であるドルコスト平均法は、リスクと共にリターンも下げてしまうのです。
・短期投資には向かない
ドルコスト平均法を数か月や数年といった短期間でやめてしまうと、その後にあるかもしれない上昇相場に乗り損ねる可能性があります。
積立投資で利益を出すには、下落の後に上昇、というセットに投資する必要があります。
そのためには、積立を長期間続けるのがよいでしょう。
でも結局
これを言ったらおしまいなんですが、結局は売却時に値上がりしていないと意味がないんですよね。
常に利益のタイミングで取引することは誰にもできません。
一括投資でも下落が続けば損も広がりますし、積立中ずっと下落していたら無限のナンピン買いとなります。
悔しいですが、これはあらゆる投資手法に当てはまることです。
長い目で見れば、一括でも積立でも置かれた環境は同じといえます。
NISAの積立投資は効果的?
利益が出た場合、NISAは最強といえるでしょう。
旧NISAでは最長20年までしか保有できず、損益に関わらず20年後に売却もしくは課税口座へ強制的に移管される制度でした。
新NISAなら無期限で保有できるので、売るタイミングをある程度は調整できるでしょう。
つまり、損が過ぎ去るまで待ってから売ることができます。
言うまでもなく、利益は非課税でゲットできます。
また、非課税期間が無期限になったことで、機動的な投資がしやすくなりました。
短期保有のつもりで買った銘柄が暴落してしまい、売るタイミングを逃して塩漬けになっても、価額が回復するまで売らずに待ち続ける、という行動も可能となりました。
この戦術では最終的な損を減らせるかもしれませんが、価額が回復するまでの間はずっと資金が拘束され、投資効率が落ちます。
NISAについては以下の記事でも紹介しています。
暴落しても数年で復活してきた
最後に、積立投資のモチベーションとなりそうな話です。
過去の分析から、暴落しても約5年で株価が復活するといわれています。
1972年のオイルショックからは、4年で回復。
1987年のブラックマンデーからは、2年で回復。
2000年のITバブル崩壊からは、6年で回復。
2007年のリーマンショックからは、5年で回復。
2020年のコロナショックからは、3年で回復。
このデータを見ると、暴落時は安く買えるチャンスだと思えるかもしれません。
むしろドルコスト平均法の強みが輝くのは暴落時だけなので、ここでは積立を続けるのが最も賢明なのです。
ただ、全員が暴落を喜べるとは限りません。
近いうちに定年退職を予定しているなど、ライフステージによってベストな投資行動が異なります。
あらかじめ年齢に応じた資産配分に変更したり、目標資産額に達した時点で売却し安定資産に切り替える、といった工夫が必要です。
以下の記事で、年齢に応じたポートフォリオについて触れています。
まとめ:少額からはじめてみよう
長期間のドルコスト平均法を根拠に、積立投資はいつから始めても遅くない、というお話でした。
- 長期保有が前提なら、いつから投資を始めても成果は大差ない
- 結局大事なのは売るときの価額で、それは誰にも予測できない
- 初心者にオススメなのは、積立の一種であるドルコスト平均法
- 暴落しても数年で回復することを知っておき、積み立て続ける
投資を始めるタイミングで悩んでいる方は、ご自身のお財布と相談し、まずは100円からでも始めてみてはいかがでしょうか。
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また、投資はリスクも伴いますので、自身のリスク許容度を理解した上で、適切な資産配分を考えることも重要です。
以下の記事もどうぞ。
さらに、NISA口座であれば利益に非課税という税制上のメリットもありますので、ぜひ活用してみてくださいね。
参考文献
マイインデックス
リンク:https://myindex.jp/study/data/crisis.html
※文中に出てくる具体的な投資商品などは、内容をわかりやすく解説するためだけに用いており、これらの商品への投資を勧めるものではありません。実際に投資するかの判断は自己責任にてお願いします。